2001年7月31日

「タキヤンの滞欧日記・パリ篇その2」

とりあえずロダン美術館へ歩いていく。途中、自動車に轢かれそうになるが、さすがパリジェンヌ、 くいくいとハンドルを切り、東洋の巨体をよけてくれた。目は怒っていたが唇によだれ、じゃなかった、 微笑みがあったような気がしたが、美しい女性ではあった。 ロダン美術館では作品はあまり見ずに、なかのオープン・カフェでお茶を飲んで時間をつぶしていた。 娘たちは精力的に見てまわり、7歳はフランス語のポ毛(ママ)モンカードに見入っている。

午後はまた歩いてポンピドゥー・センターへ。マックス・エルンストはやはりいい。 とかいろいろ思ったが、大半はくず。美術館へいくと美術が嫌いになるとはどういうことだ。 椅子に座り各国女性を観察する。途中の本屋で江戸川乱歩の翻訳を見つけ購入。 『押絵と旅する男』と『蟲』のカップリング。最高だ。

  明日はリヨン経由でサンジャン、モリエーヌという田舎街へ行かなくてはならない。 2等車の長旅である。  



7月30日

「タキヤンの滞欧日記・パリ篇その1」

7月30日夕刻にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着。コンコルド墜落から1週間後である。 エール・フランスにはカーテンでしきった喫煙室があり、まあ、そこにいりびたってシベリア上空を すごしたってわけだ。しかし、パリなどのカフェでは禁煙ヒステリーのアメリカ人観光客はむかつく だろうな。ざまあみろざんす。パリはいつもの、と言って2回目だがサンジェルマン・デ・プレの安宿、 ホテル・ルイジアナに宿泊。貴田さんが以前とってくれた宿なのだが、立地がいいのだ。

斎藤敦子ちゃんとここで偶然会って驚いたものだ。東京ではまずあわないのに。このホテルが すきなのは、前の道に朝、果物市が立つこであり、スーパーが目のまえであり、と便利なのだ。 で、到着してからまだたっぷり時間があったので、本屋を覗く。読めやしないが、夢見ることはできる。 エドワード・ホッパーの絵を表紙に使った<クライム>という小説が目に入る。 ホッパー、クライム・・・。ほらね、夢想の種がもう手に入ってしまった。  


秘書のつぶやき

夏休みをフィレンツェ&パリで過ごされた滝本さん。 パリの街角で夢想に耽る姿は、まさに「パリの夢魔」という感じではありませんか。 ルネサンスの総本山であるウフィッツィ美術館を見て「やっぱりルネサンスはつまらないな」と再確認したそう。 バロック魂あふれる滝本センセイならではのコメント。

7月19日

暑い。そうでなくても忘れるのにほとんどのことを忘れる暑さ、である。 「忘れてしまいたいことが多い」なんて書くと、また平林嬢(嬢には苦しい年齢に さしかかりつつあるのかどうか?は不明)の激怒を誘うやもしれない。 7月7日には台風襲来の東大駒場で遭難しそうになり、 聴衆はボクの話に確実に遭難したとひとずてに聞いたが 壇上で寝ていたのでわからない。 来ていただいたかたにはご迷惑をおかけしました。

暑い。 あれからもう2週間がすぎて、ということは、フィレンツエ行きまであと2週間もないということであり あそこも暑そうなので気がめいっているのである。暑いのはいやだ。 きょうは「ブルータス」で、ハンニバルがクラリスのために注文したのとおなじワイン (シャトー・ディケム1965年)、の試飲会があるのだが、あいにく事情で出席できない。 10万円のワインである。平林嬢は「ブルータス」でハンニバル研究といういいおもちゃを あてがわれたので、評論集の進行前線はやや現在平穏である・・・であってほしい。 映画見れず。。  


秘書のつぶやき

私のハンニバル研究はすべて、 滝本センセイの「ハンニバル論」に還元するためでございますので、その点をお忘れなきよう。 週に1本のペースで上げると約束した『映画のアウトサイド』用原稿もお忘れなく、お願い申し上げます。

6月6日

しばらくご無沙汰でした。忘れていただけなのですが。今、家に取材カメラが入るというのでとにかく二階の書斎にあがるルートの確保に懸命です。そのあたりはゾーキンをかけておかなくては。「広告」という博報堂の雑誌でクリエーター紹介コーナー、川勝さん仕切りです。また、川勝ちゃんの世話になってしまいました。「スタジオ・ボイス」「ブルータス」に以前紹介された書斎のその後なのですが、中身は変われど乱雑さは変わらず。お楽しみに。しかし、おれは何をクリエートしているのだろう。この書斎か? お楽しみに。

今出ている本では「BRIO」「メンズ・エクストラ」「GQ」に書いています。ロハ原は「カーサ・ブルータス」「リラックス」映画仕事は「ドグマ」のプレス一式、ライナーノーツは「ザ・ビーチ」のスコア版、てとこですか。さて、単行本がんばるぞ。




秘書のつぶやき

1ヶ月ぶりのつぶやきですが、 「単行本がんばるぞ」の発言がにゃんともむなしく響く今日このごろですが……。



5月2日

無謀にも我が家に来客あり。ドスにおとすという平林嬢である(注:これまでにワープロで書いた原稿をDOS変換する、という意味)。予感はあったのだ、「うまくいかないにちがいない……」。果たしてその通り、であった。打ったほうが無駄がないと忠告したのに。まあ、アート関連でまとめれば、ベーコン、デュシャンあるよな、いろいろと。

連休中に故郷の家に帰ったら、無人の家はすでに屋根(わらぶき)は落ち、山のように積まれた本を入れた箱は崩れ、ずわずわ状態、そしてマムシのミイラが2匹。とりあえず寺山修司の歌集「血と麦」や古書、バーン・ジョーンズの妻が書いた貴重ものが目についたので、ずわずわながらとり出して虫干しに。ライナーノートをひとつ発見。おもえばキング・クリムゾン時代から長く旅したものよ。ただ同じところをどうどうめぐりしただけのような。クリムゾンの30年をつないでまとめてぶち込むことにしようね、平林ちゃん。苦労かけます。誰も論じてない流れだと思うけど。だれかマムシのミイラいらない?


秘書のつぶやき

「クリムゾンからクリムゾンへ」。どんな文章になるんでしょうか??

「ハンニバル論」もご執筆あそばすようだし、「映画のアウトサイド」面白くなりそうですわ!

 


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